クレジットカードは、現金を持たずに決済がおこなえる、便利なアイテムです。
興味はあるものの、たくさんの種類があり、どのように選べばいいか迷っている方は多いのではないでしょうか。
申し込みの前に、クレジットカードを比較するポイントや注意点について、理解を深めておきましょう。
今回は最初の1枚におすすめできる、年会費無料のクレジットカードをまとめてみました。
クレジットカードとは?
クレジットカードは、現金を持たずに店舗で支払いがおこなえる、キャッシュレス決済の代表です。
まだまだキャッシュレス化が進んでいない日本でも、クレジットカードを1枚くらい持っているという方は多いでしょう。
決済がスムーズだったり、ポイントがたまったりと、日常生活が豊かになる便利なアイテムです。
クレジットカードの選び方
大学生や社会人になったタイミングで、クレジットカードを持とうと考える方は多いでしょう。
クレジットカードを作る際は、次のような基準で選びましょう。
・年会費で選ぶ
・還元率や付与されるポイントで選ぶ
・特典や付帯サービスで選ぶ
・国際ブランドで選ぶ
・自分の生活スタイルで選ぶ
順番に解説します。
年会費で選ぶ
クレジットカードの中には、年会費がかかるものがあります。
その分、充実したサービスが受けられますが、最初の1枚であれば年会費無料のカードがおすすめです。
年会費が無料であっても、お得な特典やサービスが付帯しているカードが多く、普段使いするだけなら申し分ないでしょう。
年会費が永年無料のカード以外に、初年度のみ無料になる場合や、利用状況に応じて無料になる場合など、条件付きで年会費が無料になるカードが存在します。
還元率や付与されるポイントで選ぶ
多くのクレジットカードは、支払った金額に応じてポイントが還元されます。
付与されるポイントはカードごとに異なりますが、支払いに充当できたり、景品と交換したりと、様々な利用方法があります。
お得な恩恵を受けたい方は、カードの還元率や付与されるポイントをチェックしましょう。
特典や付帯サービスで選ぶ
クレジットカードには、特典やサービスが付帯されている場合があります。
空港ラウンジの利用や旅行傷害保険など、種類は多岐にわたります。
気になるものがあれば、付帯サービスでカードを選んでもいいでしょう。
国際ブランドで選ぶ
国際ブランドは、カードの決済機能を提供する企業です。
クレジットカードごとに、VisaやMastercardなどの国際ブランドを選択できます。
ほとんどの場合、どれを選んでもカードの機能に違いはありませんが、特定の国際ブランドに対応していない店舗やサービスがあることは覚えておきましょう。
自分の生活スタイルで選ぶ
どれが最もいいクレジットカードなのか、その答えは簡単ではありません。
カードごとに機能が異なるため、自分に合った1枚を選ぶのが重要です。
例えば、次のような選び方が考えられます。
・楽天市場で効率的にポイントをためるため「楽天カード」
・au PAYを普段から利用しているため「au PAY カード」
・頻繁にイオンを利用するため「イオンカードセレクト」
自分がよく利用する店舗でポイントがたまったり、すでに利用しているサービスと相性がよかったりと、判断基準は人によって異なるでしょう。
クレジットカードの種類が多いのは、それぞれ違った付加価値を提供できるからです。
生活スタイルに合わせて、自分にとって最適な1枚をみつけましょう。
国際ブランド
国際ブランドは、クレジットカードの決済機能を提供しています。
カードによっては、複数の国際ブランドから好みのものを選べる場合があります。
世界的にシェアが高い国際ブランドは、VisaやMastercardです。
また、JCBは日本の企業のため、国内で利用できるシーンが多いでしょう。
店舗やサービスによっては、利用できる国際ブランドが限られます。
クレジットカードを2枚以上持つ際は、異なる国際ブランドを選ぶのがおすすめです。
クレジットカードの決済方法
クレジットカードの決済方法に、3つの種類があることを知っているでしょうか。
・磁気ストライプ
・IC
・コンタクトレス
現在利用されているカードのほとんどにICチップが使われていますが、以前は磁気ストライプを使った決済が一般的でした。
また、近年ではカードを端末にかざすだけで決済が完了する、コンタクトレス決済の機能が搭載されたものが増えています。
年会費が永年無料のクレジットカード12選
最初の1枚に最適な、年会費が永年無料のカードを紹介します。
どれもメインカードとして利用できる、便利なカードです。
・楽天カード
・dカード
・リクルートカード
・三井住友カード(NL)
・JCB CARD W
・エポスカード
・PayPayカード
・イオンカードセレクト
・セブンカード・プラス
・Orico Card THE POINT
・ライフカード
・Amazon Mastercard
クレジットカードは何枚でも持つことが可能です。
紹介するカードの中に気になるものがあれば、申し込んでみましょう。
楽天カード
年会費 | 無料 |
基本還元率 | 1% |
たまるポイント | 楽天ポイント |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB、AMEX |
運営 | 楽天カード株式会社 |
公式サイト | 公式サイトを確認する |
楽天カードは、楽天ポイントをためられるクレジットカードです。
テレビのコマーシャルやネット広告で、目にしたことがある方は多いでしょう。
楽天Edyや楽天ペイなど、関連サービスを利用する方には必須の1枚です。
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dカード
年会費 | 無料 |
基本還元率 | 1% |
たまるポイント | dポイント |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
運営 | 株式会社NTTドコモ |
公式サイト | 公式サイトを確認する |
dカードは、NTTドコモが発行するクレジットカードです。
たまったdポイントは、QRコード決済「d払い」などで利用できます。
最大1万円のケータイ補償が付帯しているため、万が一に備えらえます。
リクルートカード
年会費 | 無料 |
基本還元率 | 1.2% |
たまるポイント | リクルートポイント |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB、銀聯 |
運営 | 三菱UFJニコラス株式会社、株式会社ジェーシービー |
公式サイト | 公式サイトを確認する |
リクルートカードは、リクルートのサービスでお得に利用できるカードです。
じゃらん、ホットペッパーグルメなどで効率的にポイントがたまります。
還元率は1.2%と、年会費無料のカードの中でトップクラスです。
三井住友カード(NL)
年会費 | 無料 |
基本還元率 | 0.5% |
たまるポイント | Vポイント |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
運営 | 三井住友カード株式会社 |
公式サイト | 公式サイトを確認する |
三井住友カード(NL)は、完全ナンバーレスカードです。
カードの両面にカード番号やセキュリティコードが記載されていないため、セキュリティ面で安心できます。
コンビニなどで最大5%の還元を受けられるため、ポイントをためやすい点も魅力的です。
JCB CARD W
年会費 | 無料 |
基本還元率 | 1% |
たまるポイント | Oki Dokiポイント |
国際ブランド | JCB |
運営 | 株式会社ジェーシービー |
公式サイト | 公式サイトを確認する |
JCB CARD Wは、いつでもポイントが2倍たまるカードです。
スターバックスやAmazonなどの優待店では、更にポイント還元率がアップします。
お得なカードですが、39歳以下しか申し込めないため、注意しましょう。
エポスカード
年会費 | 無料 |
基本還元率 | 0.5% |
たまるポイント | エポスポイント |
国際ブランド | Visa |
運営 | 株式会社エポスカード |
公式サイト | 公式サイトを確認する |
エポスカードは、マルイでお得に利用できるクレジットカードです。
海外旅行傷害保険が無料で自動付帯しています。
また、アニメとのコラボデザインなど、様々なバリエーションの券面が選べます。
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PayPayカード
年会費 | 無料 |
基本還元率 | 1% |
たまるポイント | PayPayボーナス |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB |
運営 | PayPayカード株式会社 |
公式サイト | 公式サイトを確認する |
PayPayカードは、PayPayボーナスがたまるカードです。
また、QRコード決済「PayPay」にチャージできる唯一のクレジットカードです。
完全ナンバーレスなので、セキュリティ面で安心して利用できます。
イオンカードセレクト
年会費 | 無料 |
基本還元率 | 0.5% |
たまるポイント | WAON POINT |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB |
運営 | 株式会社イオン銀行 |
公式サイト | 公式サイトを確認する |
イオンカードセレクトは、クレジットカード、イオン銀行キャッシュカード、電子マネーWAONの機能を備えた、多機能カードです。
毎月の「お客様感謝デー」では、5%OFFで買い物できます。
普段からイオングループの店舗を利用する方にとっては、便利な1枚です。
\ 毎月20日・30日に5%OFF /
セブンカード・プラス
年会費 | 無料 |
基本還元率 | 0.5% |
たまるポイント | nanacoポイント |
国際ブランド | Visa、JCB |
運営 | 株式会社セブン・カードサービス |
公式サイト | 公式サイトを確認する |
セブンカード・プラスは、セブン-イレブンやイトーヨーカドーを利用する方におすすめのカードです。
店舗での支払い以外に、電子マネー「nanaco」へのチャージでポイントがたまります。
nanacoを利用する方であれば、最も恩恵を受けられるカードといえるでしょう。
Orico Card THE POINT
年会費 | 無料 |
基本還元率 | 1% |
たまるポイント | オリコポイント |
国際ブランド | Mastercard、JCB |
運営 | 株式会社オリエントコーポレーション |
公式サイト | 公式サイトを確認する |
Orico Card THE POINTは、2つの電子マネーを利用できるカードです。
QUICPayとiDが利用できるため、どちらの加盟店であってもスピーディーな決済をおこなえます。
家族カードやETCカードの追加発行が無料なのも、嬉しいポイントです。
ライフカード
年会費 | 無料 |
基本還元率 | 0.5% |
たまるポイント | LIFEサンクスポイント |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB |
運営 | ライフカード株式会社 |
公式サイト | 公式サイトを確認する |
ライフカードは、年間利用金額に応じて還元率が上がるカードです。
また、ポイントの有効期間が5年と長く、失効の心配をせずに利用できます。
誕生月の利用で付与されるポイントが3倍になるなど、ユニークなポイントシステムを持つ1枚です。
Amazon Mastercard
年会費 | 無料 |
基本還元率 | 1% |
たまるポイント | Amazonポイント |
国際ブランド | Mastercard |
運営 | 三井住友カード株式会社 |
公式サイト | 公式サイトを確認する |
Amazon Mastercardは、Amazonでの買い物時に還元率が上がるカードです。
最高2000万円までの海外旅行傷害保険、年間200万円までのショッピング保険など、手厚い保険サービスが自動付帯しています。
通常会員向けのAmazon Mastercard、Prime会員向けのAmazon Prime Mastercardの2種類のデザインがあります。
年会費が条件付きで無料のクレジットカード4選
次に、条件付きで年会費が無料になるクレジットカードを紹介します。
・Visa LINE Payクレジットカード
・au PAY カード
・セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
・ビックカメラSuicaカード
年1回以上の利用など、年会費が無料になる条件は簡単なものが多いため、ほとんどの場合気にする必要がありません。
申し込みの前にどのような条件になっているか、目を通しておきましょう。
Visa LINE Payクレジットカード
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:1375円(年1回利用で無料) |
基本還元率 | 1% |
たまるポイント | LINEポイント |
国際ブランド | Visa |
運営 | 三井住友カード株式会社 |
公式サイト | 公式サイトを確認する |
Visa LINE Payクレジットカードは、その名の通りQRコード決済「LINE Pay」と紐づけられるクレジットカードです。
2022年4月までの期間限定ですが、2%のポイント還元を受けられます。
還元率を重視してカードを選びたい方には、見逃せない1枚といえるでしょう。
au PAY カード
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:1375円(年1回利用で無料) |
基本還元率 | 1% |
たまるポイント | Pontaポイント |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
運営 | auフィナンシャルサービス株式会社 |
公式サイト | 公式サイトを確認する |
au PAY カードは、au PAYで高いポイント還元を受けられるカードです。
カードの利用金額に応じて、Pontaポイントが付与されます。
auユーザー以外の方も、au IDを取得すれば申し込み可能です。
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:1175円(年1回利用で無料) |
基本還元率 | 0.5% |
たまるポイント | 永久不滅ポイント |
国際ブランド | AMEX |
運営 | 株式会社クレディセゾン |
公式サイト | 公式サイトを確認する |
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードは、QUICPayの利用で還元率が3%になるカードです。
通常カードのほかに、スマートフォンで発行できるデジタルカードを選ぶことが可能です。
アメリカン・エキスプレスは、日本では馴染みがありませんが、世界的に知名度のある、どこに出しても恥ずかしくない国際ブランドです。
ビックカメラSuicaカード
年会費 | 初年度:無料 2年目以降:524円(年1回利用で無料) |
基本還元率 | 0.5% |
たまるポイント | JRE POINT、ビックポイント |
国際ブランド | Visa、JCB |
運営 | 株式会社ビューカード |
公式サイト | 公式サイトを確認する |
ビックカメラSuicaカードは、ビックポイントカードとSuicaの機能が搭載されたクレジットカードです。
ビックカメラではビックポイントが、Suicaの利用ではJREポイントがたまります。
たまったポイントはSuicaに1ポイント1円としてチャージできるため、使い道には困りません。
クレジットカードの注意点
クレジットカードに不安を持っている方は、次の注意点を確認しましょう。
気を付ける部分さえ理解すれば、クレジットカードは便利なアイテムです。
・審査がある
・支払い日の残高不足に注意
・申し込みは複数同時におこなわない
・リボルビング払いは危険
どれも基礎的な内容なので、クレジットカードを扱う場合は、必ず把握しておきましょう。
順番に解説します。
審査がある
クレジットカードは、申し込めば誰でも発行できるとは限りません。
申し込みの際に提出する職業や収入の情報をもとにした、所定の審査があります。
審査に落ちてしまった場合、残念ながらカードは発行されません。
審査基準はカードによって異なりますが、一般的に年会費無料のカードは審査が易しいといわれています。
年会費無料のクレジットカードは、学生や主婦であっても問題なく発行できるケースがほとんどです。
支払い日の残高不足に注意
クレジットカードは、1か月ごとに支払い金額を清算する、マンスリークリアという方式が一般的です。
カードごとに締め日と支払い日が設定されていて、支払い日に銀行口座から引き落としがおこなわれます。
その際、口座残高が不足していると引き落としがおこなわれず、延滞金が発生する場合があります。
また、支払いの延滞が続くと最悪の場合、クレジットカードが解約されます。
カードの支払い日に口座残高が足りているか、必ず確認しましょう。
申し込みは複数同時におこなわない
クレジットカードは、基本的に1人何枚でも持つことが可能です。
しかし、1度に複数のカードに申し込むと、支払い能力が疑われ、審査に落ちてしまうかもしれません。
過去のカードの利用状況や申し込み履歴は、信用情報に記録され、カード会社や金融機関の間で共有されています。
カードの審査では信用情報の確認がおこなわれるため、申し込みは1枚ずつおこないましょう。
リボルビング払いは危険
クレジットカードは1回払いのほかに、リボルビング払いという返済方法を選べる場合があります。
リボルビング払いは、毎月あらかじめ決めた金額だけ支払う返済方法です。
月々の支払い金額が小さい一方、利率が高く、最終的な返済金額が大きくなります。
仕組みをわからずリボルビング払いを利用し続けると、知らない間に大きな利息が付いてしまう恐れがあります。
カードによっては1回払いで支払った時に、自動でリボルビング払いに切り替わるサービスがあるため、誤って設定しないよう注意しましょう。
まとめ
クレジットカードは、長い歴史を持つ、便利な決済手段です。
1枚は持っているという方が多く、キャッシュレス決済の代表といえるでしょう。
最初の1枚には、年会費無料のクレジットカードがおすすめです。
還元率や付帯サービスなどを比較し、自分の生活スタイルに合ったカードを選びましょう。
1枚に絞るのが難しいという方は、バランスの取れた楽天カードがおすすめです。
還元率が高く、メインカードとして利用する方が多い、定番の1枚です。
カードは何枚持っていても問題ないため、気に入ったものがあれば、その都度申し込みましょう。